本当はもっと使いたかった(~_~;) 『Pocket WiFi 305ZT』を解約 ①その理由

昨年の11月から使用して来たY!mobileの『Pocket WiFi 305ZT』。

月7GB使用後も制限解除料(通常500円/500MB)が契約から2年間無料というキャンペーンにより最大165Mbps(理論値)の高速通信が実質無料で使えて、エリアも比較的広いためとても魅力的なモバイル通信回線でした。

加えて、ネットでは端末が一括4980円(昨年11月は0円)で月々2250円程で使えるということもあり、私のブログでも積極的に紹介しました。

「CA対応Pocket WiFi使い放題キャンペーン」対応機種で、3日1GB制限の緩和で実質無制限で使えると話題の『Pocket WiFi ...

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『Pocket WiFi 305ZT』これまでの歩み

勢いがあった最初の頃の話

実際、多くの方のレビューを見てわかるように制限解除料が無料というだけでなく、(規約には制限をかける場合もあると記載がありますが)SoftBankグループの回線で見られる直近3日間の通信量が1GBを超えた時の厳密な規制がこの機種では見られなかったため、かなり快適に使用していました。

実際、ひと月に1TB以上使用されている方もいた程です。

Twitterでは「#305ZTユーザー」というハッシュタグを付けて全国の沢山の方がこの機種・通信回線について共有してくださり、一ユーザーでは分からない様々な情報を把握出来るようになっていました。

陰りが見え始めた1月末

3日間1GBの制限も、月7GBの制限も実質なく、通信の種類(VoIP、動画・画像など)に応じた最適化も気にならない(気づかない)レベルだったのですが、

今年の1月30日の夜、TwitterでYouTubeを含め動画に対する規制が行われているという情報が多くの方から報告されます。

規制が行われている人と行われていない人がいたため、最初の頃はどのような基準で(地域・時間帯・通信量など)規制がかかるのか分かりませんでしたが、数日間に及ぶ沢山の方の報告によって規制が夜9時から翌1時の間に行われていること、その中の計2時間(21・23時組と22・24時組)規制がかかる事が判明。

さらに、自分がどの組に属するのかを確認できる法則を見つけて下さった方のお陰で、規制を回避する方法も解明されていきます。

昨年の11月から始まった「CA対応Pocket WiFi使い放題キャンペーン」 CA対応Pocket WiFi使い放題キャンペーン | キ...

瞬時に様々な情報を集めて、皆で一つの問題を見極め解決するというのを体験し、SNSの力のすごさに興奮したものです。

この様に、動画規制の問題は回避策を講じることが可能だったため規制がかかるとはいえ、高速かつ実質無制限という『Pocket WiFi 305ZT』はまだまだ魅力的な回線でした

いよいよ危ないか?と感じた2月末

2月に入ってからも、動画規制に関して同様の状況が続きます。

この間に、SoftBankモバイルとY!mobileを含む4社が今年の4月1日付けで合併するという発表がされました。(2015年1月23日)

本日、ソフトバンクモバイル株式会社(以下「ソフトバンクモバイル」)、ソフトバンクBB株式会社(以下「ソフトバンクBB」)、ソフトバンクテレコム株式会社(以下「ソフトバンクテレコム」)、ワイモバイル株式会社(以下「ワイモバイル」)の4社は、2015年4月1日(予定)を効力発生日として合併することを4社の取締役会で決議しましたので、お知らせいたします。

情報元:合併に関するお知らせ | ソフトバンク

それまで、SoftBankグループ(子会社)ではあったものの会社として分かれていたY!mobileが、SoftBankに吸収され一ブランドとして存続するという内容でした。

EMOBILEがSoftBankに買収され、SoftBankと電波を相互利用によるエリアの改善はユーザーにメリットはあったものの、徐々にかつての魅力(SIMフリー端末の販売・契約プランのシンプルさなど)が失われていきました。

SoftBankの特徴とも言える、SIMロックされた端末(Pocket WiFiは特に)の販売や通信制限の厳格化が行われるようになります。私が昨年の2月に契約した『Pocket WiFi GL10P』ではそれが行われており、3日間1GB制限がかかると使い物になりませんでした。

この『Pocket WiFi 305ZT』を契約する時にも今後条件が悪くなるのではないかという心配があったのですが、この機種限定でキャンペーンが特別に行われており多くの方の快適な声を耳にしたため、思い切って乗り換えることにしました。

この様な背景がある2月末、今度は動画という特定の通信プロトコルだけではなく回線自体に規制がかかるという症状が報告され始めました。

この規制の法則は今のところ分かっておらず、同じような条件でも規制がかかる人とかからない人がいる様ですが、

現時点で分かっているのは規制がかかった場合、午前12時~翌午前1時まで通信速度の低下が見られるというもので、直近の通信量が関係しているのではと考えられています。
規約に記載の3日間1GB制限の場合、制限時間は【当日6時から翌日6時まで】のため、現在見られる制限は別の基準になっている可能性があります。

私が解約した理由

約3ヶ月の使用量で見えてきたもの

前機種『Pocket WiFi GL10P』でエリアの広さがある程度把握出来たこと、実質無制限のキャンペーンに惹かれ11月20日に契約。

その後約3ヶ月間使った通信量がこちら。

利用月 通信量 制限解除申込数
2014年11月 5.03GB 0回
2014年12月 12.32GB 9回
2015年1月 5.22GB 0回
2015年2月 7.36GB 1回

契約月の11月は、実際に使ったのは9日ほどだったので月換算すると約16.7GBですが、最初だったので3日間1GB制限などを確かめるため普段以上に(無駄に)パケットを流しました。

また12月は4泊5日の旅行がありその間メインで使用したことに加え、普段行けない土地でのエリアや通信品質の確認という名目でスピードテストを沢山しました。

しかし、1月と2月は特に何もない普段の生活での使用量です。

こうして見てみると、無制限という安心感があるに越したことはありませんが、自宅に固定回線がある私の使い方ではひと月に10GB程度使えたら十分ではないかという判断に。

通信速度の低下

先の【『Pocket WiFi 305ZT』これまでの歩み】で取り上げたように、月を追うごとに条件が悪くなっているように感じます。もちろん、制限を受けていない方もいるため一概には言えませんが、今後すべての方に適用される可能性も十分あります。

それほどヘビーに使っていなかったためか、私の環境では下り1Mbpsを下回る規制は確認できませんでした。しかし、ユーザーが多くなってきたのが原因か分かりませんが2月上旬までと比べると平均通信速度が落ちてきていました。

私の勝手な想像ですが、昨年の11月1日から「CA対応Pocket WiFi使い放題キャンペーン」を行なった目的は、12月12日にSoftBankから提供開始されたSoftBank Air」というサービスの事前調査を兼ねたものだったと思われます。このサービスは、固定回線の代わりとして使える完全無制限を謳うもので、SoftBankの2.5GHz帯TD-LTE(AXGP)のみの対応ですが、『Pocket WiFi 305ZT』も優先的にこのTD-LTEに接続されるような仕様のため事前調査という可能性は高そうです。

Twitterなどで「CA対応Pocket WiFi使い放題キャンペーン」が今月(2015年3月)で終了するという情報もあるため、今月中に契約した方までは制限解除料無料となりますが、「SoftBank Air」の事前調査という目的を終えて、元々規約に記載していた3日間1GB制限などが厳格に適用される可能性もあります

機種自体の不具合

加えて、この機種には通信が全く出来ないという程ではありませんが細かいバグがいくつかあります(それとも仕様なのか?)

例えば、電波のアンテナ表示が当てにならず圏外でもアンテナが立っていたり、端末からの制限解除が上手く出来なかったり、「Y!mobile A 3G」に一度繋がると4G/LTEエリアになっても切替えられないため再起動する必要があったりします。

これらのバグは発売当初(2014年10月)のファームウェア【ソフトウェアバージョン1.2】からあり、キャンペーンで一時品薄になるほど売れている人気機種で多くの方が使っているという事は、早急な対応が求められるはずですが、発売から5ヶ月以上経ったいまでもアップデートされる事なく放置されています。

【2015/4/18 追記】2014/10/3の更新でソフトウェアバージョン1.2になったようです^^;

直さなくても売れると考えているのであれば、かなり問題だと思います。

SoftBankモバイルに吸収される事への懸念

経営者として孫さんのリーダーシップには尊敬していますし、SoftBankが悪い会社だと言っている訳ではありませんが、ここ数年で急成長してきた会社ゆえに生じうる課題なのかもしれませんが、契約内容にトラップがあったり、抱き合わせ契約をさせられたり、使い物にならない程の制限をかけたられたりという経験があるとどうしても印象が悪くなるなというのが率直な感想です。

Y!mobileがそのSoftBankモバイルに4月から吸収されることでどのような影響があるか分かりませんが、SoftBankグループになってからこれまでの傾向を考えると、安心感が薄れる可能性を秘めています。

まとめ

とても長くなってしまいましたが、上記の理由が重なり解約に至りました。

Wi-Fiセット割」を適用させている回線もあり、2年契約なので最後まで使い倒すつもりだったのですが、契約後徐々に始まった制限によって快適さが損なわれたのは残念です。

当初の品質であれば固定回線の代替として十分使えるため、月3000円台でも求める方は多いと思いますし、仮に制限をいくらかかけるとしてもどのような基準で行なうのかをしっかり公表するなら安心して使えるはずです。是非、この点は行なっていただきたいところです。

続くエントリーでは、解約の手順と解約月の費用について扱います。

【3/18追記 一括購入した場合の料金を記載していたので、分割購入時の情報も追加しました】 前のエントリーでは『Pocket WiFi...

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