前回のエントリーからかなり時間が経ってしまいすみませんm(__)m
やっとですが、こちらのエントリーでソフト面のレビューと総評を。
ソフト面
・マルチユーザー
想像以上に良かったのが、この機能。Android4.2の時からOS自体では対応していたものの、初代のYOGATabでは使えなかったため新鮮でした。
特に今回の場合、父の乗り換えタブレットとして購入したため、所有者は父のアカウントで登録しカスタマイズしつつ、追加ユーザーに私のアカウントを登録する事で購入済みアプリを含め自分の環境も作れるのはかなり便利で楽でした。
家族で共用するような使い方をしたい人にオススメの機能です。
・UI(全般的な操作感)
第一印象としてiPhoneやiPadに使われているiOSにかなり似(せ)ているなと感じました。
まず、ホーム画面。YOGATabを含めLenovoの製品に入っている標準のホームアプリではiOSと同じくインストールしたアプリ全てがホーム画面に表示されます。ホーム画面とアプリ一覧が別で切り替える必要のあるAndroid標準の仕様とは異なり、シンプルなのでホーム画面でインストールしているアプリが確認できる(アンインストールも容易)のはいいです。
そして、画面上から下にスワイプで表示される通知バーや画面下からスワイプしたら出てくるコントロールパネルも、起動中のアプリを終了させる時(マルチタスク画面)の操作も似ています。細かいところでは、「時計」アプリのアイコンが今の時刻に合わせて動いているというのもありました。
全体的に動作は軽く、ストレス無く使えています。
・マルチウィンドウ
iOSやAndroidでは基本一つのアプリしか使えない(シングルウィンドウ)のですが、YOGATab2では最大3つのアプリが同時に起動できます(厳密には、普通に起動しているアプリと合わせて4つ)。
マルチウィンドウに対応しているのはプリインアプリの中の「メール、ギャラリー、メッセージ、Chrome、ファイルマネージャー、電卓、ビデオ、UC Brows.(ブラウザ)」の8種類で、調べ物をしながら、YouTubeを見たり計算したりと言った事も可能にしてくれるので便利ですが、任意のアプリをマルチウィンドウで使えません。
また、マルチユーザーで追加ユーザーとして使用している場合もこの機能を使うことができずちょっと残念…
・アプリ
プリインアプリも多くなく(Lenovo独自アプリを含め15くらい)、独自アプリのほとんどはアンインストール可能です。
入っているアプリで便利だったのが「SHAREit」。Wi-Fiダイレクト通信機能を使って機器同士がルーターを介さずにデータを高速で送受信できます。
前機種(docomo GLAXY Tab 7.7 Plus)にも同じアプリをインストールし保存しているデータのほとんどを直ぐに移行できました。このアプリ自体、iOSやWindows用もあり簡単に送受信出来るので今後も役に立ちそうです。
日本入力ソフト「FSKAREN」がデフォルトになっていますが、変換能力が「Google日本語入力」に比べると低いので切り替えました。ただ、ソフトウェアキーボードとして見やすく押しやすいUIではあるので、人によってはこちらの方が使いやすいかもしれません。
「カメラ」や「ファイルマネージャー」などプリインアプリでも強制的に横画面になるものもありましたが、私が使用したほとんどのアプリでは縦・横どちらでも表示可能でした。
・解像度
前エントリーのハード面でも出てきた部分ではありますが、ここではソフトとしてどう表示させているかについて。
前機種から買い換えることにした理由(不満点)の一つは、画面サイズでは8インチのYOGATabとほとんど差がないGLAYXY Tab 7.7 Plusの各種ソフトウェアボタンやブラウザの表示が小さく老眼の父には見づらかったため。物理的にはほぼ同じ画面サイズな上に、解像度に関してはYOGATab2がFullHDと前機種のHDを上回っているにも関わらず、YOGATabの方がボタンは大きくブラウザも見やすく表示されるのはなぜか原因を探っていると、どうやらYOGATabは視覚的に見やすいサイズになるよう拡大表示させているということ。
こちらのサイトにアクセスすると、今使っているブラウザがどれ位の画面サイズをサイトに伝えているかが分かります。YOGATabは600×960(スペックは1200×1920)なのに対し、GLAXY Tab 7.7 Plusは800×1232(スペックは800×1280)と手のひらサイズの画面なのにタブレットの解像度スペックほぼそのままなのが分かります。
(参考)4インチのiPhoneだと320×568、7.9インチのiPad miniは768×1024です。
つまり、YOGATabは解像度は高いとしても画面は小さい事を考慮して予めスペックの1/4の解像度をサイトに伝えているので、一文字一文字が大きく表示され見やすくなっているということ。
これは、画面解像度に合わせてサイトレイアウトを変える「レスポンシブデザイン」のサイトが多くなっている今、購入を検討している機種がどうなっているか事前に確認しておく必要があると思います。
・APN
標準で大手のMVNOのAPNがセットされていて選択するだけで使える人も少なくなさそうです。ちなみに、DMM mobileのAPNはありませんでした。
起動中にSIMを入れ替えAPN設定を変更しても適用されます(再起動不要)。
・その他
地味にうれしいのが「再起動」ボタンがあること。GALAXYシリーズにはありますが、素のAndroidであるNexus5などにはなく再起動がワンクリックで出来るのはうれしい。
また、バイブレーション・ミュートに加え独自の「アウトドアモード」というのがあります。このモードにすると通知音が最大になるので、屋内に比べて騒音が多い屋外でも通知を見逃しにくくなります。
総合評価
ハード面とソフト面を見てきましたが、YOGA Tabletの一番の魅力は何と言っても特徴的な筐体をしているハード面です。
自立スタンド内蔵というのが色々なシーンで効いてきます。ウェブの閲覧をしたり、動画を観たりする時や直接触れない状況(料理中や体操中など)でも思いのままの角度で使用することが出来ます。発色が綺麗なFullHDの画面に加えバッテリー持ちも内蔵スピーカーも良いので動画視聴を主な用途としてタブレットの購入を検討している方には間違いなくオススメできます。
動画はあまり観ないけど、ウェブ閲覧はよくするという方でも、一人で見るのに最適な8インチという画面サイズとSIMフリー端末としてDMM mobileなどの格安SIMを入れて外でもストレス無くインターネットが使えて便利です。
一方で一般的な7~8インチのタブレットに比べて重量があるので、軽さを最重視される方は一度家電量販店などで手に取って確かめてみる事をおすすめします。
ソフト面で見るとiOSライクなUIなのでiPadからAndroidタブレットへ乗り換えを検討している方にも分かりやすく作られているのではと感じました。
SIMフリーモデルで重要になってくる他の点としては「FOMAプラスエリア」非対応問題です。
通話非対応のタブレットということで、FOMAプラスエリア未対応のスマートフォンと比べたらそれほど問題にはなりませんが、もしdocomo系のSIMで使うことを想定しているなら念のため事前に自分の使う範囲がサービスエリア内か確認しておくのがいいでしょう。
現時点で、父はスタンド機能とスピーカーの音質・音量が前機種に比べていいと満足して使っています(^^)
個人的には、カバーやケース・ガラスフィルムなどのアクセサリーがもっと充実してくれたら勧めやすいのになとは思いますが(^_^;)
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